理想を持てば生きづらい。

今日も明日もいいかげん。

OBON


いろんなお盆を過ごして来た。

長崎幼い頃、東京学生の頃、高崎社会人の頃、子供が帰省した頃、孫が来てた頃…。


今では特別にする事も減り、気持ちだけがお盆を迎えています。


一年の中で「らしさ」を感じるのは🎄クリスマスくらいだろうか、高崎は特にそうだ。


長崎が独特過ぎるのだろうな。


外に出れば斜面地が昼間っから花火の煙で霞み、火薬の匂いが風に運ばれて来る。


長崎には「音」がある。


路面電車のブレーキ、漏れ聞こえる電車内の案内、港からの汽笛、街角に流れる中国楽器、検番で練習する三味線…そして右から左からの爆竹とヤビヤ(ロケットハナビ)のピュイー。


「もう子供達が墓で花火ばしよるよ、早かね〜まだお昼前ばい」


長崎アルアルである。


子供達は待ちきれない。


子供達(大人も)にとってお墓は楽しい場所。

沖縄にも似たような風習がありますが、お墓で宴会をする。


正月のお年玉と同じように、大人達からは花火代としてお小遣いが貰える。

そして花火屋に行き爆竹を箱買いする。


翌日は朝早くから近所の墓巡りをして爆竹の不発弾を探し集める。


見つけた時の喜びは堪らなかったなぁ^ ^


コロナも落ち着き15日精霊流しもむかし通りに行われると言います。


初めて友達同士で精霊流しを見に行った時、🧨爆竹の量が凄まじく、耳栓してても「👂キーン」と成った事を覚えています。


その爆竹の凄さに驚きながらも…

不発弾を探すなら墓ではなく「此処だな!!」


ガキ共の意見は一瞬で一致し、翌早朝に現地集合となった。


そして翌朝…


僕達の目の前には紙屑ひとつ落ちてない、綺麗に清掃された道があった。


「いつやったん?」


大人の大きな力を垣間見たような気がした。


普段は気も使えないくせに、この日の各自の手には大きなビニール袋が握り締められていた。


いつしか大人になり誰かと精霊流し見学に行く度に、この爆竹や花火のカスは翌朝には綺麗に掃除されているんだよ…と教えてやっている。


それを知る事に成った訳は言わないけど…ね。

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